gitの使ひ方

ちょっと前置き
gitの使ひ方についてのページは 山ほどある
なのに どうして それについて書くのか
それは
初心者にとって (私にとって) 必要だった情報は何だったか
といふことに絞って書きたいからだ
あと git関連ページは ほとんどの場合 何らかのビジネスサイトに繋がってゐる
その広告とかが煩はしくて 肝心の内容に集中できないのでは と思ふからだ
では早速やっていかう

gitは何で便利なのか

たとへば ひとりで開發をしてゐるとき コードを更新したけど 古いものも とっておきたくなる
後で何か問題が起こって その古いコードに戻りたくなるかも知れない
だから バックアップしたりするのだが そのファイルがかさばってしまふ
gitを使ふと そこに登録したファイルは 古いものも含めて ずっと保存される
だから 古いものを使ひたいとき 自在に戻って そのコードを入手できる
あと これは ひとりでも 多人数でも 起こり得ることだが
あるフォルダの中にあるファイルを いろんなパソコンで編集したい場合がある
このときgitを使ふと 簡單に目的のフォルダを ネットから取り込み(repositoryからcloneする)
それを編集して すぐに 共有フォルダ(リポジトリ)に アップロードできるし
それを また 途中まで編集してゐた 他のパソコンヘ 取り入れて(pull する)
新しいファイルを編集することが 簡單にできる
と 今では それらしきことが言へるのだが それが分かるまでは 全然簡單ぢゃなかった・・・
でも 脇道に潜り込んで迷ひさへしなければ gitは簡單なツールで それゆへに 多くの人に利用されてゐるのだと思ふ

使ひ方

それでは gitの讀み方も知らなかった私が(ジットと讀んでゐたーみんなギットと言ふらしい)
一番分かりやすいと思へる説明をしてみる

まづ フォルダを作る
これが 作業フォルダだ
そのフォルダの中で いろんなコードを書くといふことを前提としやう
フォルダの作り方が分からない といふ人は まづ ターミナルで作業する環境を作るのが良いと思ふ
windowsであれば wslUbuntuを入れたりする

mkdir test

と ターミナルに打ちこめば test といふ名前のフォルダ(ディレクトリ)ができる(自分の好きな名前にする)

cd test

で そのフォルダの中に入る
git がインストールされてゐなければ

sudo apt update

のあとに

sudo apt install git

として git をインストールする
次に ブラウザを開いて github のページへ行く
そこへユーザー登録する (このとき登録したユーザー名は大切なので 覺へておきたい)
ユーザー登録の詳細は省くが ここ など ネットをググれば色々でてくる
ユーザーページに行けたら 右上のアイコンをクリックして setting を選ぶ

setting
さうしたら 左下に Developer setting といふ項目があるので そこをクリック
developer_setting
そこにある Personal access tokens の Tokens(classic) を選ぶ
token
んで 適當な名前をつけて 適當にチェックして(適當ぢゃだめかもーとりあへず repo のところをチェックしてゐれば使へると思ふ) トークンを發効してもらふ(これが データをリポジトリに入れるときのパスワードになる)
このトークン(英数字の文字列)をコピーしておく

次にリポジトリを作成する(ユーザー登録したときに作っても良い)

repository
リポジトリの名前は さっき自分でつくったフォルダの名前にする
必須項目意外 何も變更しないで 一番下の Create repository といふ緑のボタンをクリック
さうしたら 上の画像に見へてゐる部分のコマンドを 先程作ったフォルダ内で實行する(ここでは testといふフォルダを作ったことにしてゐる)
實際には ユーザー名や フォルダ名が違ふので 上をそのまま入力してはいけない
さいごの

git push -u origin main

をやると ユーザー名とパスワードが聞かれる
ユーザー名は 設定したユーザー名なのだが
パスワードは githubに登録したときのパスワードではない!!
ここに 先程コピーしていた トークンの文字列を貼りつける(ちなみに貼りつけても 文字は隠されてゐるので トークンを間違ってコピーしてゐたら ファイルをアップできない)
これでエラーが出なければ とりあへず README.md ファイルが githubにアップされた
確認してみると良いと思ふ

さて 自分の編集した他のファイルもアップするのだが これは
アッド・コミット・プッシュ と覺へやう(!?)
これは add, commit, push のことなのだが ファイルをアップしたいときは この順番にコマンドを實行させる
これらの作業は エイリアスを使って自動化できるが とりあへず 順番に打っていくパターンを説明する

git add *

これで 現在自分の居るフォルダ内のすべてのファイルが準備され

git commit -m update

これで 準備されたファイルが登録され(update といふメッセージとともに)

git push -u origin main

で ネット上の github にアップロードされる
やはり最後のコマンドで ユーザー名とパスワードが聞かれるので
ユーザー名とトークンを入れてやらなければいけない
これがいちいち 煩はしい場合

git push https://syouzan420:ghp_M6NUf3shexdJUvkpdzhncSmOLKKyL4RUreM1@github.com/syouzan420/test.git main

のやうにする

git push https://ユーザー名:トークン@github.com/ユーザー名/フォルダ名(リポジトリ名).git main

となってゐるのが分かるだらうか(tokenは適當に改變してゐるので これは使へない)
そして これらを ひとつのコマンドで簡單に實行させるために エイリアスを作成する
まづ ホームディレクトリ(ホームフォルダ)へ移動する

cd ~

.bashrc といふファイルをエディタで開く

vim .bashrc

(bashrcの前にドット(ピリオド)が付いてゐる これは隠しファイルであることを示す)
ファイルの最後までスクロールさせ 次を追加する

alias gitup="git add *; git commit -m update; git push https://syouzan420:ghp_M6NUf3shexdJUvkpdzhncSmOLKKyL4RUreM1@github.com/syouzan420/test.git main"

これで 一回ターミナルを再起動させるか

source ~/.bashrc

として 設定を讀み込み
自分がさきほど作ったフォルダの中へ移動して

gitup

とすれば フォルダの中のファイルが またたく間に githubへアップロードされるであらう・・・(笑)
ちなみに ここでは 勝手に gitup といふ名前を付けただけであって 他のコマンドにかぶらないのであれば
自由に名前を付けられる

さて これで 自分のパソコンから githubへファイルをアップロードできた
それでは 別のパソコンで アップロードしたファイルを編集するにはどうするか
別のパソコンで 適當なフォルダへ移動する(アップロードしたリポジトリの名前のフォルダを作る必要はない)
ここで

git clone https://github.com/syouzan420/test.git

などとする (syouzan420は 自分のユーザー名 test は 自分のフォルダ名を使ふ)
すると! またたく間に リポジトリから このパソコンへファイルが転送される(フォルダもつくられる)
この場合 test といふフォルダができるので

cd test

として そのフォルダ内に入り いろいろとファイルを變更した後
先程の
アッド・コミット・プッシュ
を行へば リポジトリに 變更がアップロードされる
これも エイリアスを設定すれば 自動化されて アップロードが樂になる筈だ

さうしたら 元のパソコンのファイルは 古いままで リポジトリ(ネット上にアップロードされてゐるもの)が新しくなってゐることになる
この状態で 元のパソコンを使って その新しいファイルを編集したいならば
作ってゐたフォルダ内で プル(pull)してやればよい

git pull

とするだけだ
ユーザー名も パスワードもいらない
これで 自分のパソコンのデータが リポジトリの新しいデータに更新され それを編集することができる!!!