Haskell と SDL #2

完全に忘れてゐたが 二年前に

syouzanponkikki.hatenablog.com

の記事のコメントで SDLのインストールに成功したことを書いてゐた

ただ 今回は實際に サンプルコードを参考にして
画面の表示だけでなく 點や線の描画 画像の貼り付け さらには フォントの表示を實現できた

フォントに關しては 殘念ながら Windowsでは成功してゐない
しかし Debianにおいては sdl2-ttf が正常に機能し フォント表示ができた

いつも Haskellで樂しませられるのは
ふたつの 矛盾したやうな事象が 常に同時平行してゐるやうに見えることだ

その ひとつの事象の例を擧げると

  • Haste といふコンパイラ (Haskell コード から javascript を生成するもの) が存在するが 對應してゐる Haskell のバージョンは古く 現在全くメンテナンスやアップグレードは爲されてゐない

  • FreeGame といふ Haskellのパッケージが 木下さん といふ方によって創られたが 5年前を最後に更新は止まったままである

  • 今回の記事で触れた SDL や GHCJS といった グラフィック關係 Web關聯の Haskellパッケージが存在するが 初心者は インストールもままならない

そして まうひとつの事象の例は

  • 新しい暗号通貨としてつくられた Ada のブロックチェーンである Cardano は 基本的に Haskell で書かれてゐる
  • 有名なFacebook (現在はメタ?)のコードは Haskellを土台にしてゐるといふ
  • Steamにも名を連ねてゐるゲームが Haskellで書かれてゐる
  • その他多くの金融系企業で Haskellが積極的に使はれてゐるといふ
  • Haskell自體の更新は 精力的に現在でも爲されてゐる

つまり 私が言ひたいことは
Haskellにおいて その需要が一定數 確實にあるにもかかはらず
その環境構築や チュートリアルといった 初心者を取り込み ユーザーを増やすべき部分が
絶望的に難解かつ 情報に欠ける といふことだ
Haskell Platform や Stack などのツールは そりゃまう 簡單にダウンロードして インストールできる
しかし いざ ゲームをつくらう!
ウェブサイトをつくらう!
などといったとき 突然 ユーザーには 大きな壁が立ちはだかる
全く おもしろすぎて 笑ってしまふ 意味不明さなのだ

しかし 確實に この事は 私にとって Haskellの魅力のひとつである といへる
python みたいに How To本も あふれる程にあって
ほら! こんな簡單に ゲームできちゃうよ!
ほら! こんな簡單に Webアプリができちゃうよ!
とかいふより どれだけ謎めいていて 深みがあって 魅力のある言語だらうか!!